ヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.Bach)は、
後期バロック時代を代表する作曲家です。
バッハで有名な作品の一部です。
『主よ望みよ人の喜びよ』
『G線上のアリア』
『アヴェ・マリア(グノー編曲)』
『小フーガト短調』
バッハが死去した1750年は、
バロック時代の終焉を象徴しています。
でも、
バッハは謎が多い作曲家でもあり、
音楽学者の研究には欠かせない作曲家です。
バッハについては何回か分けてお話しますが、
今回はバロック時代とバッハの謎についてお話します。
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バロック音楽は、現在のレコード会社に似ています
バロックは宮廷音楽の時代です。
その為、
宮廷の為に作曲している時代です。
例えば、
坂本龍一さんが刺激を受けた「マタイ受難曲」も、
1週間に2~3曲作曲しなければならない時代だったのです。
「締切までに作品を完成させなければいけない…」。
現在のレコード会社に似ていますね…。
鍵盤楽器の作品で有名なドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)も、
チェンバロの為の作品を555曲以上作曲しています。
90年代では、
小室哲哉さんの楽曲が沢山ヒットしていました。
きっと、
彼も当時、
締切に追われて作曲をしてたのだと思います。
果たして、
小室さんはスカルラッティを超えたのでしょうか…(^_^;)?
バッハの作品は一度、消滅されていた(?)
今では、
バッハの作品は音楽を学ぶ人には必要な存在です。
でも、
当時のバッハは名声を得ることはなかったようです。
バロック時代には合わない音楽だったのでしょうか…。
当時は、
カール・フィリップ・テレマンの作品が人気だったのです。
バッハの死後、
バッハの作品は一旦消滅してしまう程だったとか…。
でも、
古典派以降活躍している作曲家が、
バッハの作品に衝撃を与えたのも事実なのです。
例えば、
L.V.ベートーヴェンは、
バッハの作品『半音階幻想曲とフーガ(BWV903)』を深く研究していたみたいです。
ある意味、
バッハの作品は音楽の未来を予測していたのかもしれません…。
バッハ、ゴーストライター疑惑(?)
バッハの作品は、
宗教曲・カンタータ・コラール・協奏曲・独奏曲など、
沢山の曲を作曲されています。
ただし、
バッハの自筆譜が消滅されている曲も数曲あります。
その場合は、
弟子や息子によってコピーされた物が素になっている作品があります。
ということは、
実はバッハが作曲していない曲もあるとの事です。
例えば、
良く耳にした事がある『メヌエット ト長調』。
バッハの作品だと思われますが、
違います。
作曲者は、
C.ペッツォルトです。
「じゃあ、なんでバッハの楽譜にあるの?」
と疑問に思いますね。
その楽譜は、
「アンナ・マグナレーダの為の音楽帖」。
バッハが、
二番目の奥様であるマグナレーダの練習の為に集めた作品集です。
嘉門達夫さんが「鼻から牛乳」で替え歌されているオルガン曲、
『トッカータとフーガ ニ短調』。
この曲も偽作説が挙げられています。
前半の衝撃な出だし…。
でも、
バッハの鍵盤作品(トッカータ系)はユニゾンが殆どないのです。
なので、
この曲は「バッハ伝」と書かれている楽譜も存在します。
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