【絶対音感】という言葉を聞いた事がありますか?
ウィキペディア等のほとんどの場合では、
下記の内容で説明されています。
【絶対音感】
ある音を聞いた時に、即座に音名がハッキリと分かる事。
例えば、
救急車のサイレンの音・ドアを閉める音等の音名(ドレミファ~)が、
ハッキリと分かってしまうとの意味見たいです。
特にピアノを習っている人で、
絶対音感を鍛えている人が多いかもしれません。
でも、
便利だと思われている【絶対音感】。
ある意味、
曲者(くせもの)であり、落とし穴にハマってしまう事もあります。
その理由についてお話したいと思います。
【下記の方におすすめの内容になります】
・「絶対音感を持っている人がすごい‼」と思っている方
・「絶対音感」と「相対音感」、どっちがいいか迷っている方
・絶対音感について知りたい方
・サウンドヒーリングをしている方
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「絶対音感を持っている」=「音楽教育に便利」とは限りません
ソルフェージュの教育に「聴音」があります。
聴音は、
ピアノで聞いた音やリズムを五線譜に書く訓練の事です。
ピアノを学ばれている人は、経験をした事があると思います。
ただし、
現在日本の標準ピッチは、ほぼA=440Hzの平均律で調律されています。
(オーケストラではA=442Hzの場合もあります)
ということは、
「絶対音感がある人」=「440ヘルツの平均律の音を聞き分けられる」
という解釈になってしまいます。
その場合、
逆に下記の様なしんどいと思いをすると思います。
・バロック音楽を聞くのが苦痛になる。
・歌手の音程に対して敏感になってしまう。
・音楽の視野が狭くなる。
・e.t.c…
バッハ・ヘンデルの作曲家で有名なバロック音楽では、
基本、
A=415hz(バロックピッチ)で演奏されている場合が多いと思います。
※ヴェルサイユ・ピッチの場合はA=392Hzの様です。
つまり、通常の半音程度音が低い事になります。
もし、
440ヘルツで音感教育を受けた人が古楽器を演奏すると、
気持ち悪く感じる人もいらっしゃるみたいです。
また、
バロック音楽の調律は平均律ではないので、
さらに苦痛にを加える事も…。
また、
歌手の音程に対しても敏感になりすぎてしまう可能性があります。
実際に、
「この人の歌の音程が悪くなっているから聞けない」と聞いた事があります。
それらはある意味、
視野を狭くしてしまう可能性があります。
賛否はあると思いますが、
私は、絶対音感を持つ事は不要だと思っています。
「絶対音感」よりも「相対音感」を鍛えましょう
「絶対音感が不要なら、ソルフェージュなんていらないじゃん‼」
と思われがちです。
確かに音楽を専門的に学ぶ人は、
音感・調判定など必要になります。
その場合は、
【相対音感】を鍛えればいいのです。
【相対音感】
基準となる音(純音及び楽音)の相対的な音程によって、音の高さを識別する能力
相対音感は、
だれでも鍛えることが出来ます。
鍛えることによって、
音程の高さを判断する事ができます。
ピッチを変えたとしても、
気分が悪くなる事はありません。
「絶対音感」のもう一つの解釈
ただ、
「絶対音感」にはもう一つの解釈があります。
それは、
名探偵コナン(読売テレビ)の映画『戦慄の楽譜』(2008年)の作品です。
その映画のゲストキャラクターで登場する歌手は、絶対音感を持っている設定になっています。
ただし、
この映画の「絶対音感」は、周波数(Hz)がすぐに分かるという解釈で登場します。
プッシュホンと声の周波数を使って、警察に電話をかける場面は印象的だったと思います。
現に、
『探偵ナイトスクープ』(朝日放送)のテレビ番組で、
映画の場面を真似て、
時報(117番)を発信する事に成功しています。
個人的には、
「絶対音感がある人」=「音の周波数(ヘルツ)が判断できる人」
と解釈する方が好きです。
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