前回、
バッハの謎についてお話しました。
また、
バッハは数字のこだわりが強かった作曲家でもあるのです。
今回は、
鍵盤音楽作品をベースにして、
バッハの数字のこだわりについてお話したいと思います。
※以下、
BWV=バッハ作品番号の略
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バッハは、自分の名前にこだわりをもっていました。
バッハの作品は、
自分の名前にこだわりを持っています。
例えば、
Bachをアルファベット順に数字にすると、
下記の通りになります。
B=2/A=1/C=3/H=8
上記の数字を合わせると「14」になります。
下記の譜例は、
『平均律クラヴィーア曲集第一巻1番ハ長調』の「フーガ」です。
この主題は、
14個の音を主題にしています。
そして、
「音楽学術協会」の会員では14番目の会員にこだわっていました。
また、
下記の楽譜『半音階的幻想曲とフーガ ニ短調(BWV903)』の「フーガ」の主題では、
B(シ♭).A(ラ).C(ド).H(シ)の音を使用しています。
数字「3」のこだわり。
数字にこだわりを持っているバッハ。
今回は、
「3」の数字についてお話したいと思います。
バッハを語るには、
キリスト教が欠かせません。
クリスチャンであるバッハの声楽曲は、
聖書がモチーフになっています。
オルガン曲『前奏曲とフーガ 変ホ長調(BWV552)』では、
三位一体がテーマとなっています。
三位一体=父なる神・子なる神(イエス・キリスト)・聖霊なる神
変ホ長調である、
3つの調号(♭3つ)を使用しているのもポイントになります。
そして、
3つの主題にこだわりを持っている作品です。
不眠症の為に作られたと伝えられている
『ゴルトベルク変奏曲(BWV988)』。
この曲は、
アリアと30の変奏曲に分かれています。
30の変奏曲は、
3曲で1セットの構成になっているのです。
バッハは、数字を限界にした作曲家です。
バロック時代の鍵盤楽器は主に、
通奏低音の役割を果たしていました。
通奏低音とは、
低音に数字が付けられており、右手を和音で奏でる伴奏法になります。
下記は、
A.コレルリの『ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタOp5-3 ハ長調』第一楽章です。
数字が書かれていない音は、
基本「3」になります。
当時代の音楽家にとって「3」は、
和音・ハーモニーを象徴する特別な数字でした。
バッハの場合は、
かなり細かく数字がつけられています。
下記は、
『フルートと通奏低音の為のソナタ ホ短調(BWV1034)』の第一楽章です。
古典派になると、
ピアノフォルテ(現在のピアノ)が発達する時代になります。
その為、
通奏低音は無くなってしまいます。
バッハとソルフェジオ周波数の関係…。
一見、
関係無いように思われがちです。
でも、
バッハとソルフェジオ周波数には、
「キリスト教」「3の数字」の2つの共通点があります。
「なんでソルフェジオ周波数がキリスト教と関係あるの??」
と思われがちです。
その答えは、
下記の「ソルフェジオ周波数の求め方」ををご覧下さい。
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