ウイルスと細菌の違い【ミクロの世界から導かれる大きさ】

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2020年に入り、
全世界では新型コロナウイルスの感染が拡大しています。

新型と名付けられていますが、
過去にコロナウイルスは、
2002年に中国で重症急性呼吸器症候群(SARS)が発症されています

現在では、
対策方法・予防方法などで曖昧な情報が流れているのも事実です。

新型コロナウイルスは、
インフルエンザや風邪等のウイルスの種類に属します。

また、
細菌と合わせて考える人もいらっしゃると思いますが、
ウイルスと細菌の種類は別になります。

今回は、
ウイルスと細菌の違いについてお話したいと思います。

【参考文献】
(一財)建築管理訓練センター
『ビルクリーニング科教科書(一級建築コース)』

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目次

「大きさ」が違いのポイントになります

1番のポイントは「大きさ」になります。

ただし、
実際に目に見える大きさではなく、
粒子(ミクロの世界)の大きさでの判断になります。

ウイルスや細菌等の大きさは、
μm(マイクロメートル)の単位を使用します。

「人間の目で見える大きさ」=「100μm」

100μmは、0.1mm(ミリメートル)の大きさになります。

つまり、
1mmになると1000μmになります。

例えば、
日常生活で必ず目にする「ほこり」の大きさについてお話しましょう。

「ほこり」の大きさは幅広く、
可視限界(目で見える限界値)は10μmとされています。

粒子が大きいもの(15μm〜100μm)は鼻やのどの粘膜にとらえられ、

中程度のもの(1.0μm〜15μm)は上気道に付着し、

極微細なもの(1.0μm以下)は深く肺胞までに侵入し、人に健康障害をもたらします。

北村

ちなみに、
タバコの煙は0.1μm~1μmの大きさの為、
細胞まで侵入するという事になります。

北村

副流煙による健康障害も否定はできないでしょう。

ウイルスと細菌の大きさ

それでは、
ウイルスと細菌の大きさについてお話したいと思います。

代表的な粒子の大きさは、下記の通りになります。

【細菌】→ 1μm〜6μm
【リケッチア】→ 0.3μm
【ウイルス】→ 0.01μm〜0.25μm
【花粉】→ 10μm〜100μm
【PM2.5】→ 2.5μm以下

上記の中でも、
ウイルスは1番小さな粒子になります。

細菌よりも100分の1の細かさになります。

ウイルスと細菌の症状について

まず、
細菌で起こる感染症の代表例として、
レジオネラ菌、腸管出血性大腸菌感染症(O157)があります。

更に小さな粒子である、
ウイルスによる感染症の代表例として、
インフルエンザ・風邪・ノロウイルスがあります。

細胞は、
下等微生物に属し、単細胞の原核生物になります。

ほとんどの細菌は単独で存在しますが、
従属栄養生物であるため、必要エネルギーを他の生物に依存しています。

一方でウイルスは、
タンパク質の外皮、核酸でできた中心部(遺伝子)及び侵入用の酵素から構成されています。
ウイルスの全ては寄生性で、宿主細胞の外では増殖しません。
(生きている細胞がなければ増えることがないのです)

つまり、
生き物とウイルスの関わりは病気から始まるという事です。

消毒の注意点

ウイルス対策として、
消毒をする事が1番の近道になります。

消毒液の代表的な物として、
アルコールがあります。

しかし、
「アルコールを使えばウイルス対策ができる」と断言することはできません。

例えば、
感染力の強い食中毒ウイルスとして代表的なノロウイルスですが、
熱・酸・有機溶媒などに非常に強い特性を持っています。

したがって、
感染者の嘔吐物の処理に対して、アルコール系の消毒剤を使用しても、効果がありません。
この場合は、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するのが推奨されています。

ガーベラさん

ただし、
人間の身体に対して、
次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒はできません。

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